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2021.9.8 ブログ

勤務時代の思い出

みなさんこんにちは。
税理士の津谷です。

本日は税務とか会計の話題ではなく
独立開業前の勤務時代の事についてブログを書きたいと思います。

現在会計事務所で働いている方や、
会計事務所以外でもこれから独立を考えている方、
に読んで頂けたら幸いです。

私は22歳になる年に前の事務所へ入社しました。
タウンページで見つけて家から近かったから、が入社理由です。
当時の私はどこに入社するかが大事ではなく、
そこで自分自身がどれだけの能力を身に付けるか、が大事でした。
独立する気満々でした。

入社後初めて与えられた仕事は伝票の入力作業、中規模の会社の決算業務でした。

入力作業は何も難しくないですが単純作業の繰り返しなので頭がおかしくなりそうでした。

問題は決算業務です。
法人税の勉強すらした事が無い私にとっては未知の領域、
質問しても『はぁ?そんな事も知らないの?』的な事を言われる始末、
心の中では(てめえ今すぐ殴ってやろうか、と思いましたがニコニコして謝っていました。)
もうそこからは必死でググる、本屋さんで書籍を買い勉強する、の繰り返しでした。
お陰様で検索能力はかなり付きました。

入社後一発目にやらせてもらった決算の会社に問題がありました。
詳細は個人情報なので書けませんが、
ある勘定科目の残高が会社の帳簿と実際残高が数千万円単位でズレていました。
これは本来なら新人にはもう手に負えません。
普通ならここでベテランにタッチしますがスパルタ事務所でしたので
まだ新人にやらせます。

過去何年かに渡り残高のズレが生じていましたので過去5年分くらいの
帳簿をさかのぼって全部チェックして原因を究明しろとの命題が下りました。
新人ですので訳も分からずコツコツやりました。
結果そのコツコツやった作業は報われることなく、
闇に葬られる形にはなりましたが。笑

まあ要するに前の担当者が適当に残高合わせをしていたんです。
誰も責任を取りたくないから新人にやらせていただけですね。
前の事務所は大変な仕事を新人にやらせるって事が実に多かったです。
私にとっては力が付くので良かったですが、
普通の感覚で入社した新人は皆潰れていきます。
こんな状況の中で皆をまとめて同じ方向を向かせて
舵を取っていく、という事自体に無理がありますよね。笑

長々と恨み節を書いている訳ではありません。

何が言いたいかと言うと、
全て自分の立ち位置や目線の高さ、で
物事の結果は変えられるという事を伝えたいだけです。

つまりこの過去の経験は私の器をいびつながらも大きくしてくれているのです。
検索能力は付いたし、多少の事では動じなくなったし、
残高合わせをすると後々誰かに迷惑がかかる事も学べたし、等々。

やらされていると思えば何事もやらされている結果しか出ないし、
主体的にやっていれば何かしらの結果がいつか出る、
という事です。

会計事務所の仕事ってルーチンワークが多く退屈な事も多いです。
それは脳みその温度が下がっているからそう感じるのだと思います。
退屈の中から如何にして楽しさややりがいを見つけるか、
仕事の出来る人と出来ない人ってそこの違いかなと思います。
チャンスってそうゆう人にしかやってこないです。
運が良い人ってのはそうゆう人だと思います。

現在の自分の仕事が退屈な方、
本当に退屈ですか?
やれる事全てやっていますか?
惰性で仕事していませんか?

それでもなお退屈だって言うのなら
是非とも弊所で一緒に働きましょう!
退屈な思いはさせません。

何事も矢印を自分に向けて考える事が大事です。

それではまた。

光会計
津谷