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2023.10.23 ブログ

事例から学ぶ、相続を円満に終えるポイント

皆様こんにちは。
税理士の津谷です。

本日は具体的な事例をもとに
円満に相続を終えるポイントについてブログを書きます。

そもそも論として相続で揉める原因は何でしょうか?

遺産を家族間で取り合う事になるから揉めます。

もっと細かく書くと、
自分はこれだけ亡くなった人の世話をしてきたから
これだけ貰えるはずだ、とか
生前に沢山お金を貰っている兄弟の取り分は少ないはずだ、とか
勘当されている長男には遺産を貰う権利は無いはずだ、とか
先祖代々の土地は長男が相続するべきだ、とか

、、、と言った具合に様々な内容があります。

どの人も言っている事は間違っていないのです。
ただし自分を主人公とするならば。
相続人が1人のケースでは揉めません、揉める相手がいないからです。
2人以上になると揉める可能性が出てきます、
また揉めていなくても腹の内では良く思っていないケースも多いです。

私が経験したケースで、
初期対応を間違えたばっかりに揉めに揉めて長期化したケースをご紹介します。

亡くなった人 : おばあちゃん
相続人 :おばあちゃんの子供達4名

かなりの遺産額を有しておりました。
長男主導のもと進んでいくかと思っておりました。
4名を事務所にお呼びし、遺産分割協議(どう分けるか決めること)を
進めていく予定でした。
しかし、遺産分割協議の当日、思わぬ伏兵が登場です。
来るはずであった長女が病気で外出できない為に来所せず、
長女の夫が遺産分割協議に加わってきました。
来た人を追い返すわけにもいかずそのまま遺産分割協議を進めてしまいました、
これが最大の失敗です。
長女の夫は亡くなったおばあちゃんから見れば法律的には他人です。
遺産分割協議に加わる権利はありませんし相続権も当然ありません。
身内だけで話をするのとは違い他人が入るとかなりの確率で揉めます。
と言うのは、やはり他人はどこまで言っても他人なのであり
遠慮せずに好き勝手な事をめちゃくちゃ言ってきます。
『うちの妻がもっと貰えないとおかしいだろ!絶対印鑑は押さないぞ!』と
恫喝にも近い吠え方で相続人や私たちを脅してきました。
本当にタチが悪いですね。
遺産分割協議に何か月かかったか分かりません。
最終的には当初予定額よりかなり多くの財産を長女が手にする事になりました。
長女の夫はホクホクです、他の兄弟達は怒り心頭です。
この相続のおかげで完全に兄弟の縁は切れたと聴きました。

これは遺産分割協議の最初の時点で伏兵を会場に入れたことが最大のミスでした。
もちろん本当に主張したい事があったのかもしれません、
ですが他人が出てくるのはお門違いです。

遺産分割協議には絶対に他人を交えてはいけません、これがポイントです。

が、遺産分割協議で相続を取りまとめるよりも
公正証書遺言で亡くなった人の意志をしっかりと反映させておく事が大事だと思います。
遺言書があれば遺産分割協議は不要です。
粛々と手続きをすれば終わります。

自分の財産の行き先はどこまでいっても自分で決めておく、というのが
揉めずに終えるコツではないかと私は感じております。

税理士法人LECTでは
遺言書作成のサポートも行っております。
是非ともお問い合わせください。

以上です。

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